昨日のソフトボール女子決勝を見て心がとても熱くなりました。
開催が危ぶまれた状況の中、さらに自国開催のプレッシャーなど一般人の私には想像すらできない過酷な状況でも全力を出し切り最高の結果を残した選手の皆様、関係者の皆様に感謝をお伝えしたいです。
今回、上野選手の投球を観ていて気がついたことをお伝えします。(本人から直接聞いたわけではないのであくまでの私の知見です)
プレッシャーのかかる状況下では緊張から交感神経優位の興奮状態になり普段以上に筋肉が収縮し硬くなり、震えるようなことにもつながります。
例えば人前で話すときに肩に力が入ったり、足や手が震えた経験はありませんか?
このような状態になると普段のフォームが乱れ、投げるボールに力を伝えきれずコントロールが乱れたり、勢いのあるボールが投げれなくなります。
そこで少しでも過度な緊張を緩和するために深呼吸をしたり、膝の力を緩めたりすることをしますが、上野投手がしていたことにもう一つ『舌を出す』ことに気が付きました。
緊張状態では奥歯を強く噛み締めてしまう傾向にあり、顎の筋肉、顎関節の圧力が高まり脳をさらに興奮させてしまいます。その結果全身の筋肉をさらに緊張させてしまうため、顎をリラックスさせておくことが重要になります。
そこで『舌を出す』ことで噛み締めを防ぎ、少しでもリラックスした状態から投げる工夫をしているのだと考えます。
ぜひ肩に力が入りやすい方、緊張して手足が震えてしまう方は『あっかんベー』のようにたくさん舌を出す必要はありませんが、『前歯の間から少しだけ舌が出る程度』で奥歯を噛まない状態を作ってみてください。
体の力が程よく抜ける感覚が得られると思います。
山嵜智明
写真はネットより引用しました